”これがカゴにぴったりですごく使い勝手がいいんやけど、ボロボロになってしまって、でもすごく使いやすいねん。バラして使えるもん使っていいから、同じようなの作って欲しい”
と。
と言うことで、まずは完成形を。
預かったバッグから取り出したそのワイヤーはこちら。
コゼバッグには平ミシンしかないから、どちらかというと工業製品にありがちな”簡単な作り”が逆に難しい。
バッグの口の部分に”ロ”のパーツ。縦方向にしっかりするためのロの上の空いた形の針金が。
バッグをバラす、と言うのは非常にリスキーです。
後に引けない。
バラしてパーツ取りして再び組み立てられるのか?のドキドキをしっかりシュミレーションでgoサイン出せるまで、ひたすら頭の隅っこに置いて考えました。
で、バラしたバッグ。
そして組み立てたバッグ。
縦方向をしっかりするワイヤーも、口部分をしっかりするワイヤーも、知恵と工夫で収めた次第。
それに比べたら申し訳ない金額になってしまったけれど、とてもとてもしっかりした作りです。
それにしても。
ラックに本当にピッタリ。
中のワイヤーさえ手に入れば量産可能だね、とお客さんと笑ったけど、これが欲しいって人はそうそうおらんでしょうね。
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by cosset-cosset
| 2023-03-30 05:41
3月がこんなに辛いということをすっかり忘れていて、3月に入った途端にスギ花粉によって人生の絶望を感じていたのですが、3月の終わりが見えてきて、少しだけ希望が湧いてきたこの頃。
よほどの用事がない限り外出しないと決めてましたが、壊れてしまった味噌汁に味噌を解く道具がないとやっぱり不便で仕方がないと気づいたタイミングで訪れた無印良品10%オフに、気合い入れて出かけたワタシです。
無理矢理にでも気分を上げたいけれど、帰宅後のムズムズや顔面の痒さを想像するだけで鬱々とするのです。
ただ一つ、開き直った点がるといえば、前は”あったかくなってきたから自転車に乗って山に行かなくちゃいけない”と思い込んでいた自分が”あったかいからと言ってマスク2枚重ねでゼエハアと峠を登らなくちゃいけないことは何もない”と変わったこと。
おおらかになった、ということですね。
サイクリングのお誘いも”スギ花粉が飛ばなくなったらもう一度誘ってください”と丁重にお断りし、
逆に、雨が嬉しかったりします。
レインジャケットにレインポンチョを重ねれば、水に濡れずに外をウロウロできますが、あんまり楽しいもんでもありません。
鬱々とした3月も、もう残り数日。
ヒノキ花粉は無問題なので、ラマダン明けはもう間近。
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by cosset-cosset
| 2023-03-27 05:44
京都に住んでいると、全く観光をしないのです。
興味がないっぽい。
テレビがないので京都特集の番組を自ら見ることもないですし、雑誌の京都特集をパラパラとめくっても、”まあ、京都はこんなもんやな”とパタンと閉じます。
住んでると、そんなもんだと思います。
それを、時々遠方から来たお客さんに”せっかく京都に住んでるのに、もったいない”と言われるのです。
うちから微妙に行きづらい。
千本北大路の勾配を避けるルートを選ぶと近寄らないエリア。
一度だけ手土産でいただいたことはあったんですが、炙りたての炭の香ばしさ残る柔らかな餅にあまじょっぱい白味噌のタレが絡んで、これはこれは、美味しかったです。
住んでるし微妙とはいえ近いけど、わざわざ行くほどのところでない所って、京都こそたくさんあるような気がします。
ワタシは逆に普通の人が行かないような所や道(要は京都特集では絶対特集されないような所)はよく知ってる自負があるけど、観光どころはさっぱり。
まあ、アレです。
日本の文化(茶道や禅とかそういうの)を案外外国人の方がよく知っているように、京都の有名どころも京都に住んでいる人よりよっぽど他所から来てくれる人の方が知ってたりしますよね。
住むってそんなもんです。
コゼバッグサイクリングツアーズはこちらからの提案型ですが、誘われるのも大歓迎。
道だけ走ってるから迷わず目的地までお連れしますが、、、
銀閣寺は入ったことがありませんし、詩仙堂も入ったことなし。
今年のポスターが欲しいなと思ってる”都をどり”だって、知ってるだけで実際見たことはありませんし内容も、よくわからんな。
やっぱり、住むっていうのはそんなもんです。
でも、炙り餅、美味しかったです。
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by cosset-cosset
| 2023-03-24 13:52
自転車に乗りに行って、家に帰って、フレームバッグに入れた玄関の鍵をガサゴソと探してて気づいたこと。
いつから入ってないのかわからないけれど、とにかく、ずっと持ってないらしい。
予備チューブはないけど、空気入れはフレームバッグに入ってる。
でも、ゴムのりとパッチは入ってない。
つまり、”パンクしたら、アウト”という丸腰だということ。
最近のタイヤは昔に比べてパンクが減りました。
そしてワタシは滅多にパンクしない謎の自信がある。
前回パンクをしたのがいつかは思い出せないくらい、自転車に乗ってる数(回数?距離?)に対してゼロにちかい確率でパンクしない。
なんの保証もないけど、そしてなんの根拠もないけど、パンクしない自信があります。
けど、”自分が丸腰だ”と知ると急に弱気になるものです。
ツレに”マウンテンバイクの予備チューブを用意してくれ”と頼むも”26inchはないんだよね”と。
ないとかじゃなくて、ないとあかんのよ。
でも。
その時、チューブが入ってなかった。日曜日でツレに連絡を取ろうにも携帯の電波は余裕で圏外。連絡するすべもなく、穴の空いたチューブの代わりにそこらじゅうに落ちてる杉の葉っぱをタイヤにぎゅうぎゅうに詰めて走るという残念な経験から、自転車で山に行くときは、ロードはローディが走るメジャーな道を、マウンテンバイクはいざという時歩いて帰れる道を、それぞれ選択するようになりました。
丸腰だと分かった今、いつでも走って帰れるように(以前と比べて”ランニング”という手段が自分に備わったので、歩くよりかは早く帰れると思う)気合と覚悟を入れて山に行くようになりました。
自転車乗りに行く日の朝はツレに”今日は山に行くから、なんかあったら自転車置いて帰ってくるからあとは頼んだよ”と謎宣言をするようになりました。
丸腰は、自転車乗りとして正直ダメです。
チューブを手に入れたところで、マウンテンバイクのパンク修理はしたことがないので、自信がありません。
プラスたとえばメカトラブルがあったら、ワタシはアウトです。
工具を使いこなせない。なので持つ意味は全くありません。
丸腰って知ってしまうと、余計に色々覚悟が入りますね。
チューブを持ってたところで、それが使える品であるかどうか(防災グッズと一緒で、いざという時に使えるよう何かのタイミングで見直す必要がありますね)。
そして、本当に自分がパンク修理ができるのかどうか。
諸々色々怪しいところではありますが、遊ぶというのは自己責任。
その責任の負いどころが難しいですが、遊んでるって、結構リスク高いよな、と思うこの頃です。
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by cosset-cosset
| 2023-03-20 05:44
なんか、日々色々なことに追われているせいか、すぐに前のことを忘れてしまうのですが、先日図書館で借りた本、何気なく手に取って読んでみて背中がゾワっとしました。
たった、まるまる2年前のことなのにすっかり忘れてしまってた緊急事態宣言が出た頃のこと。

この本は、いろんな職業のいろんな年齢の77人が書いたその4月の頃の日記です。
すっかり忘れてたけれど、ワタシと10-8はその年の3月に幼稚園的な大学でなんとかギリギリ卒業式を終えたものの、日々変わりゆく情報にどうすればいいのか?と考えて、そして4月に10-8は小学校入学したのですがすぐに休校。出鼻を挫かれたのが、ちょうどその4月。
この本を読んで、2年前の4月にあったことを、ワタシはほとんど思い出せませんでした。
”事”はきっとなかったんやろな。多分、何にもしてなかった。考えたことはたくさんあったような気もしますが、ひたすらじっとしてたんだろう、と思います。
この本には、4月の、ざわつきの中でのいろんな人のいろんな感情や事象があって、コロナが喉元すぎ掛けている今改めて読むと、背中がゾワっとしました。
そんな時。
件の幼稚園的大学生時代にワタシが唯一仲良くなった女子から”会おう”と連絡が。
彼女が一体何歳なのか分からず(いや、わかるのはわかる。出会った時にリアル大学生だったので、とにかく若いのは、わかる)、四条河原町のエディオン前で時間で待ち合わせるも会うのはワタシの卒業以来3年ぶり。顔は、、、可愛いのは覚えてるけど、若い女の子はみんな一緒に見えるので、探してもらうのを待つだけだと腹を括り、エディオン前で静止して待ってました。
コロナの前から終わるまでの彼女のことを全く知らない。
というより、ただ1年間席が隣同士で、かつ、一回学食を一緒に食べただけ。
お笑いの話でラインは時々するけど実際あんまりよく知らない若い子は、とにかくキラキラしてて眩しくて、コロナ禍の就活や大学生活、卒業後のことや今勤めている会社のことを、3時間ぶっ続けで話してくれました。
若いって羨ましいな、って久しぶりに思った次第。
ワタシがなんとかペイ(レジでスマホをかざして決済するヤツ)が苦手だというと、彼女は誕生日に近しくない友達から”誕プレ!”と言ってスタバギフト券1000円分がラインでたくさん送られてくる、という謎の話をしてくれて、今時のヤングはギフト券をラインで(それも親しくないのに)送り合う時代なのか?とクエスチョンマークばかりの20歳差トーク。
彼女が誘って作ってくれた3時間で、3年前の本来自分の卒業後に彼女に連絡して食事でも誘おうか、でもコロナだし迷惑かもしれないと散々逡巡していた気持ちが、ようやく満たされました。
多分この春から、コロナの間の空白の時間をいろんな人がいろんなことをして埋めていくんだろうな、と思うけど、空白の時間の始まりの頃にあった心のざわつきって、忘れちゃいけないなと思ったのでした。
忘れちゃうけどね。
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by cosset-cosset
| 2023-03-17 10:32