コゼバッグはコロナ禍に入る前に、一人では到底捌ききれないほど大量に生地類を買い込んだのですが、よく使う色はぼちぼちと寂しくなってきたこの頃。
東京展示受注会を経て、年始からきていただくお客さんからの注文分でそろそろなくなりそうな生地をまとめて注文した今週。
忘れてたぜ、この背丈と殺人的な重さ。
届いたターポリンがあまりにも重かった。
気合い入れて持ったら最後。アトリエの段差が、まず、上がれない。
配達業者さんがサラッと運んできはったので油断してました。
こんなことならアトリエまで持って上がって貰えばよかった、と後悔するほど。
何メートルもターポリンを巻いたロールは、怪我をする。
5mはまだいいけど、10メートルの巻きは、持てない。
ターポリン屋さんも気遣って一本あたり最大10メートルにしてくれてるようですが、ワタシの老化をつくづく感じたさっき。
こんな重たいのを1500円で運んでくれる業者さんもすごい。
こんな重たいのを運送業者に託せるように綺麗にパッキングする仕入先さんも、すごい。
そして、パッキングされたのをバラして検品するだけでフウフウ言って、最後の巻紙を外すのを諦めたワタシは、しょぼい。。。
まめに運動して鍛えてると思っても、実践で”やばい”と思うほどの重さを感じるって、やばいなあ。コゼバッグを続ける自信を失う速度が加速されました。。。
と言うのが、1個目の実際に重さで腰を抜かしかけた話。
もう一つ。
同じく残量寂しくなってきた帆布の注文をかけると、仕入先さんが”帆布の取り扱いは在庫のみ”の発言。プラス、仕入れをよそに変えても大元の帆布の染工場が廃業したため、生地メーカーが他の染工場を当たっているものの今までと同じようにはできないかもしれないと言っている、という。。。
結構血圧が上がる話でした。
腰が抜けるというか、膝から崩れ落ちそうな話だった。。。
安心安定供給されるはずの国産帆布ですが、先行きは、もしかすると明るくないかもしれません。
コゼバッグは個人のお客さんがめっちゃたくさんオーダーしてくれても大丈夫な分くらいの在庫を各色持ってますが、色によってはコゼバッグでの在庫限り、もありますので、いつかコゼバッグで帆布のバッグを作りたい、と思ってる方は、あんまりのんびりしてられないかもしれません。のんびりしてると、選択肢が減ります。
結構微妙な感じのいい色が揃ったいい帆布だったのに、残念です。
そしてそして。
最初に、大量に買い込んだ分がある、と書きました。
そう。
”値上げ”が叫ばれ始めたのは、実は最近ではなくてコロナ前(もしかすると製造業の底辺ら辺だけかも)。じわじわじわじわ値上げFAXが届くので、あるタイミングでドーンと買い込んだワタシ。
そのおかげで、コゼバッグは今、世間で値上げ値上げ言われてるけど値上げしなくてもやってられますが、今仕入れてる生地はその時よりもっと値上げされた生地を買ってますから、前に買い込んだ分が寂しくなって新しく仕入れるものが増えてきたら、コゼバッグも値上げせざるを得ない日が来ると思います。それも、そんな遠い日ではないような気がしなくもありません。
ずっと続けるつもりの気持ちと裏腹に、作るのにかかるコストが上がり、腕は上がっているものの、作業にかかる実質的な工賃は値下がりする。体力は落ちる。
製造業の厳しさを身をもって体感する、けど、工夫のしどころが自営業の面白さなんだよな、と感じた今日の話。
そして、さっき届いた生地たちの支払い総額に腰が抜けそうになったワタシ。
足腰を、しっかり踏ん張れるように鍛えなあかんな、と。
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by cosset-cosset
| 2024-01-18 14:06
作らせてもらったトート型メッセンジャー、の取手なしバッグ。
いるものをつける。
いらないものはつけない。
オーダーだからこそ、できること。
口の中央の”カチッと”があるので、今の時期、屋内に入った途端にむわっとして脱ぎたくなる上着はカチッとでバッグの間に挟めるので、なかなか便利です。
ウィークポイントでもあります。
四角いが故に、角から痛む。
このバッグは、潔く、補強なし。
配色はボディA面だけをグレーに。
糸色は、ちょっとパッと見では分かりづらいけど、載せる生地によって色が変わってます。
取手なしのバックル付きバッグ イコール メッセンジャーバッグ、じゃなくってトート型から取手を外しちゃうって、なかなか、これはこれでいいかもしれませんね。
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by cosset-cosset
| 2024-01-17 05:57
先週。
冬休み終盤。
宿題が終わる気配がない10-8が”集中できないからちょっと出かけてくれない?”と。
出かけたくても死ぬ死ぬサギを繰り返すチャロをほったらかしに1日家を空けられないよ、というと”お昼ご飯は作りに帰ってきて”と。
外で時間を潰すことにしました。
こう言う時、自転車というのは非常に便利。
鴨川の川縁を行けるところまで北上し、地上に上り、ずっと北上。
今年は1月になってもまだまだあったかいから、ロードに乗りやすい。
初夏ほどローディがいない川沿いの道。
晴れたり時雨たり。
自転車に乗る気持ちで朝は起きてないから(どっか行ってきてって言われなかったら自転車乗りに出かけてなかったくらい)気持ちは若干盛り上がりに欠けるものの、こういうぽっかり空いた時間って、貴重といえば貴重だからペダルに力を入れて踏み込みます。
悪くない。
いつもロードなら20分で着く畑までの道のりを、10倍の時間かけてチンタラホイと遠回り。
最近全然自転車乗って山に行ってないからめちゃくちゃ疲れたし。
で、畑でほうれん草収穫してたら案の定電話がかかってきて”そろそろ12時ですけど、お昼ご飯はまだですか?お腹が空いたんですけど、、、”と催促が。
帰りはずっと下だから畑から家まで10分ちょっと。
着替えもせずジャージのままいそいそと飯を作り、ジャージのままご飯を食べ、着替えて昼寝。飯炊きさえなければ最高の1日になりそうだけど、飯炊きミッションは、まだ後何年か続くのかな、と思った冬休み終盤の日の思い出。
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by cosset-cosset
| 2024-01-15 05:26
死ぬ死ぬサギを繰り返すチャロさん、続報です。
心配の連絡をいただくこと多々のため、時々、経過を報告させてください。
年末年始のお休みを挟んで二週間ぶりの診察のために出かけた獣医さん。
診察室に入ってすぐワタシは獣医に”もう、心臓に針を刺すのはやめてください。見てて辛いので。年末年始の二週間穏やかに過ごせたので、針で水分を抜かなくてもいいです”と。
まずはエコーで見てみましょう、と獣医が言うので、エコー診断。
すると獣医が”え?”と。
体毛を掻き分け、もう一度丁寧にエコーを当ててます。
そして”心膜に溜まってた液体が無くなってますね”と。
素人目にも、エコー画像では心臓の周りの空白がなくなってて心臓がただただ力強く動いてました。
獣医曰く”ゼロとは言わないけれど、とても珍しい。20匹同じ心タンポナーデを起こしたわんちゃんがいたら1匹いるかどうかの確率です。お薬が効いたようでよかった”とのこと。
まあ、ただ、原因がはっきりしないし、またいつ心タンポナーデを起こすかわからないし、最初に倒れてからも何度か心臓が止まって痙攣を起こしてるので、強心剤のお薬は一生飲まなくてはいけないようですが、死ぬ死ぬサギはまたサギでした。
内心、ここで5%というレアな確率を掴んでしまったか!と思ったのですが、まあ、よかった。本当に良かった。
さすが雑種。
食欲は、ある。
散歩は、結構歩く。
耳は、ほとんど聞こえてない。(時々都合よく聞こえることもあるらしい)
目は、白い。
よく椅子の足にはまって動けなくなってピーピー鳴いてるし、後ろ足の踏ん張りが効かなくなって座り込んでたりするけれど、老犬力高めを維持して飼い主の気持ちと稼ぎを余生で十分以上回収するつもり、らしいのでこちらもそのつもりでお付き合いする次第。
春が来れば14歳。
どちらにせよ、犬の平均寿命に近づいてきているチャロさん。
動物って、切ないなあ、と思うこの頃です。
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by cosset-cosset
| 2024-01-12 10:29
お客さんからの注文の品で、これはいいなあ、欲しいなあ、と思った物。
ツギハギで、とオーダーしてもらったもの。
ツギハギのいいところは、そこです。
失敗しても継ぎ足せる。
ターポリンが内側にあるので、このバッグ自体がしっとりと厚みがあって、入れた紙は曲がることもありません。
クリアファイルみたいに、ファイルからはみ出しちゃった部分がクチャってなることもない。
束ねた紙ものだけを取り出したいのに、バッグの中でいろんなものと絡み合って出しにくかったりするんですよね。
かといってハードタイプだと、背中が気になるし、、、という時には、これが、すごく良さそうです。
取手もついてるし、ロールタイプのバックパックから取り出す時は、サッと取っ手を握ればOK。
久しぶりに、わたしもコレ欲しいなあ。と思うのです。
が。
ワタシ、紙ものを持って出歩くことなんて、生活の中で滅多にないので、うーむ、まあ、いつか何かお外で仕事をするかも、かも、のために、わざわざ作ろうかなあと思ったり思わなかったり。
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by cosset-cosset
| 2024-01-11 05:38