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Cosset-Bags


by cosset-cosset
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変わらない

ちょっと前 雑誌のインタビュ−で「5年後の目標はなんですか?」と聞かれました。
何にも考えずに出たワタシの答えは「変わらない事。」でした。

さらにちょっと前、電話がリンリンとなりました。
「チエちゃん、聞いてや〜。オレなあ スゴいねん。」と40歳を過ぎたオトコは話します。
「オレなあ、最近二十歳くらいの頃にバンドやってた奴らと最近たまに会うねんけど、会うヤツ会うヤツ『お前よー死んでへんなあ』って言われんねん。オレなあ スゴいねん。この20年間 死んでないねん」

一瞬笑いそうになりますが、その人は「死んでない事」を最大の美徳とし、40歳を超えてもまだブイブイ言わせてる事を電話で伝えてくれました。

かわらない事となくならない事。

変わりたくなくても、変わってしまう事があります。それはしょうがない。でも、芯がしっかりしていれば、表面的に変わっても、自分の中身は変わらずにいられると思います。
でも、芯をしっかりもつ事はとても難しく、表面を荒らすものは時に苦痛を伴います。そういうときはじっと耐えるのみ。時間というのは何をしていても過ぎてゆくもの。そして、事物というのは時として、時間が解決してくれるはず。

ワタシに「なくなっていない事」を電話で伝えてくれた彼にとって、芯にしている事は「死なずに長生きをする事」。どんなに自分を蔑むひとや、昔、けんかで自分をこてんぱんにしてきた相手も、みんな死んだらなくなる というのが彼の持論。

どうでしょう?
なんとなく共通項があるなと感じています。





コゼバッグにはワタシの安否を気遣って、お客さん以外にも自転車の世界に関わるヒトが頻繁に訪れてくれます。
ワタシがたった一人きりで自転車の業界で仕事をしている事を視察にやってきます。

先週末の事、
京都のDARWINからも刺客がやってきました。ワタシの京都時代のまあ、割と近くにいた彼はとんでもないとばっちりを受けた一人です。なので心おきなく色々と話が出来ます。
あまり東京にいると「毒を吐く」と「悪口」の区別がつきにくいので、その手の話は極力さけるようにしています。でも、気心しれた京都人には「毒を吐く」事ができます。
なので、遠慮なく、色々を話させてもらいました。


そして、週も変わり、荷物が届いたのです。

同封の手紙にちょっと感動しました。
「京都でも東京でも何も変わらない君の強さに驚きました」と。
はい 必死ですよ 小倉さん。
怖いので山の手より外には滅多に出ませんよ。

肝心の荷物の一部はコレ↓
変わらない_e0149587_14275820.jpg


お客さんに配られているというDARWINのZINと「DARWINの放送局」。ワタシは連休前に入手したのですが、付属のDVDはどうも聞く気になれず、放置。
でも、せっかくまた送ってくれたので、縫い物をしながら聞きました。
「ああ この人も変わらないな」
京都メッセンジャーKAZEの半田氏の滑舌の悪い話し声を約1時間、聞く事が出来ます。
持ち続ける情熱が本当に変わらない。10年も。

テキトーにあげてください とあるので、5セット、誰かにあげます。
# by cosset-cosset | 2009-05-27 14:48

今日から

コゼバッグの間借りをしている古美術上田にて、初の展覧会が開かれます。

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今日から_e0149587_7581932.jpg
今日から_e0149587_7582998.jpg

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さらなる異文化コミュニケーションです。
# by cosset-cosset | 2009-05-26 08:01

とったった

コレ。
とったった_e0149587_1072580.jpg


耳塚を思わせます。

そのブランドの、一番のポイントである部分。
それを、こんな風にきれいに切り取り、並べてみた。

普通のズボンにはついてない、マタの遊び部分。
クライミング時に開脚するため、この部分がとても重要になってくる。

でも、私に狩られたマタの部分。

さあ どうしましょうか。
# by cosset-cosset | 2009-05-23 10:13

SURLY 2

さて サーリー2。
コゼバッグのお客さん なぜかSURLYユーザーが多いですね。
たぶんSURLYの出してるアンテナの周波数と、ワタシのコゼバッグの出してる周波数が割と近い所にあるのでしょう。
なんかそんな気がします。

前回書いたときはyahoo知恵袋の恋愛のページを見てドキドキしていたワタシですが、今日は近くの公園で野生のインコ(大きいインコ 2匹)を見てしまい、ドキドキしています。

しかし、SURLYについては先週から相変わらずドキドキしっ放しなのです。

デリバリーで乗っていたのもつかの間。代車用にと探していた中古のピストフレームが見つかると、淡白なワタシはあっさり紺色に塗り替えたおニューのピストをデリバリー用にし、喜んで手に入れたSURLYは内勤の時の通勤や、オフタイムを楽しむ自転車と変化して行ったのです。
しかし、もともとシンプルな作りのサーリーは、「ちょっと乗らせて」などと言われ、多くのヒトに褒められ愛でられていました。時には車との事故にあってしまったりするのですが、頑丈なクロモリフレームと、なかなか剥がれない塗装に守られ、傷はつく物の、へこむ事なく、塗装が剥がれる事もなく、現在もとても調子がよいのです。

パンクするのがイヤやし、御所の砂利道を横断するのに、いつものタイヤだと心配やからと言って、日本でSURLYを一番多く売る店の店長にわがままをいい、新しくホイールを組み上げ、太いタイヤを履き、当時家の玄関前に外置きしてたので、スタンドを付けろと、溶接までさせ、最終的にカゴまで取り付けたのです。
それまでスポーツ車だと思ってたSURLYがゴージャスなママチャリへと変化した瞬間です。

ああ 残念ですね。当時の写真がありません。
なにかの雑誌を広げたら出てくるでしょう。カゴ付きスタンド付き、いかにもやる気のないSURLY。でも、ちょうどその仕様にしている時、海の向こうのSURLYから開発者を含む5人が会いに来てくれて、そのときもまた、褒めて愛でてくれました。
雨ざらしではないのですが、家の中にしまうスペースがなかったので、外置きのSURLY。ごめんねと言いながら、現在も家の中に入れてもらえず、やはり、玄関の外。

しかし、SURLYはなんとなく、家の中で大事大事されながらピカピカに磨かれているよりも、その辺に、「気がつけばあった」って言う方が似合う気がします。


そう、ワタシのSURLYは茶色です。
SURLYの毎年のラインナップを見ると、結構無難な色が目立ちます。たまーにオレンジ色や黄緑色、ピンクなどありますが、だいたいが無難です。
ワタシの自転車は茶色です。たぶんこの5年ほど、steamrollerには必ず茶色が定番であると思います。が、全部並べると微妙に色合いが違う。そんな感じで毎年ちょっとずつ色が違います。
去年SURLYで2年後のラインナップの色会議を見てきたのですが、まあ、それも無難な色。
というのも、彼らははやり、あまりビビッドな色を提案してユーザーが飽きるのを嫌がってます。しかし、彼らは毎年数色しか展開していないのを当然知ってます。彼らは「色を塗り替える」事を推奨しています。
ちょっとお金はかかるけどね。
色を塗り替える際、どうしても剥離をしなくてはなりません。つまり、最初についてきたSURLYの文字やヘッドマークは消えてしまいます。「ああ、、、」と落胆する事なく、SURLYは別売りでSURLYステッカーとヘッドマーク売ってます。
通常ラインナップにはない色を、自分をしっかり出したいヒトは、気軽に色を塗り替えてね♪的な提案を普通にしてるのです。

彼らの作る自転車は、ごくごくシンプルな物が多く、そして、乗り方が限定されないように仕組んであります。
そのヒトとなりがとても反映される自転車 SURLY。
ワタシはSURLYの回し者ではないですが、そういうところがとても好きなのです。
# by cosset-cosset | 2009-05-21 17:23

作り手冥利

今から一ヶ月前の事。
ドイツから一通のメールが。

「hello
all you messenger bag makers...」

初のスポンサー依頼だったのです。
コゼバッグ初のスポンサー。それはドイツのECMCというEuropian Cycle Messenger Championshipの中で行われるオールドスクールなアーレーキャットレースのプライズを寄越せという内容でした。

メインのECMCのスポンサーでもなく、昔のスタイルの、メッセンジャーらしいアーレーキャットのプライズってところがよいのです。

なのでコゼバッグ作りました。
作り手冥利_e0149587_13121059.jpg

刺し子の「バンザイ」は自分に向けての言葉です。
遠い異国の地で開かれるレースのプライズ。自分が背負う訳ではないので、「バンザイ」と気持ちを込めておきました。くれぐれもレースに参加する日本人がゲットしない事を祈るばかり。


メッセンジャーとは不思議な職業で、毎年毎年CMWCとよばれるcycle messenger world championshipにこぞって世界中から集まってお祭り騒ぎをしたり、先のECMCはヨーロッパのメッセンジャーのお祭り。参加した中で、一番デリバリー能力の優れているメッセンジャーをレースをして決めたり、今はやりのピストでスキッドやスタンディングのスキルを競ったり。そういうちょっとハードな事をしながらも一番のメインは、通常会社単位、もっと細かくすると、デリバリー中は常に一人仕事なメッセンジャーが、仕事が一緒っていうだけで毎年どこかで国や人種 年齢を超えて集まり、コミュニケーションを図るのです。
この不思議な集いの魔力というのは、なかなか言葉では説明しづらく、やはり、参加しなくては体感できないものなのです。そんな魔力の源のCMWCがなんと今年は9月のシルバーウィークに日本の東京で開催されます。
見てみて損をする事はないでしょう。
だって、世界中からメッセンジャーという職業の人間がたぶん1000人くらいやってくるのですよ!
彼らの乗る職業的自転車や服装、汚れたバッグ、タトゥーやヘアスタイル、そして何よりもその人自身。
なかなかそんなにたくさんのメッセンジャーを一度に見る事は出来ませんよ!

9月のシルバーウィークです。



メッセンジャーの魔力に取り憑かれていたワタシが、こういう形で遠くドイツのメッセンジャーのレースをサポートできるのは、作り手冥利に尽きると同時に、とても誇りでもあるのです。
# by cosset-cosset | 2009-05-18 13:32