『かあさん ふくろう』
イーディス サッチャー ハード 著
クレメント ハード 絵
おびか ゆうこ 訳
絵本です。
ふくろうのお母さんがたまごを温める所から話は始まります。ふくろうのヒナが4羽かえってふくろうのお母さんとお父さんが子育てをする話です。
とりわけ何ともないストーリーですが、なかなか本を読むには目がしんどい夜にはもってこいの本だと思います。白と黒と紺と茶の色だけでできた版画のふくろう。
こどもだましの絵ではなく、割と忠実に書かれています。
あとがきを読むと、「ふくろうを描いても、正しい姿や生態がうしなわれていては科学絵本としては困ります。正確で間違いのないふくろうが描けていても、美しさや楽しさがその本から伝わってこなくては子供の絵本とはいえません。この本には、それがあるのです」と書かれています。
もちろん、大人が読んでもこころにしっくりくる本です。
もう秋じゃないけれど、しみじみしたい時にいいですよ。
同じふくろうつながりで最近見た映画に「ガフールの勇者たち」というのがあります。コンピュータでかかれたふくろうがあまりにもホンモノそっくりで驚きます。ファンタジーなのに手に汗握るドキドキの90分くらいが続きます。
コゼバッグ、明日は定休日です。