憂き目。
2024年 11月 22日
そろそろ東京展示受注会だし、少なくなってきた色を頼んでおこうかな、と思って、生地屋さんのおじさんにLINE。
すると、”ごめんなさい。帆布の取り扱いはやめました”とな。
前々から、年齢のことや帆布の売れ行きが以前ほどよくないこと、そして帆布の工場が廃業したことで仕入れが安定しないことなどを聞いていたのですが、それでも、ない色は特別に取り寄せてもらったりして融通してもらってたけれど、もう、”取り扱いはやめた”とな。。。
随分と、よくしてもらいました。
コゼバッグ始めたばかりの頃、千駄木からJRの向こう側の日暮里繊維街の端っこまで自転車走らして仕入れる日々。その頃はコーデュラを取り扱ってなかったから、ひたすら帆布。個人商店だけど、特別に一反で仕入れる値段で、小分けに販売してくれていた、コワモテの職人気質な生地屋さんでした。
ああ、終わったのか。
となると、次の仕入れ先を探さなくては。
と思い、コーデュラなどを仕入れてる繊維商社へお見積もりをお願いしました。
見積もりのFAXを見て。。。コゼバッグ、潰れるわ。と、正直ため息です。
帆布の値段は少しずつ最初から比べると最終的に1.7倍まで値上がりしてたものの、件の生地屋さんが相当頑張ってくれてたらしい、というのが見積もりを見て発覚した次第。
正規の値段は、腰が抜けるかと思ったし、なん度も見積もりのFAXの値段を見直したけど、間違ってない。
そして、見積もりの値段を商社がぼったくってるのか?と疑って、ネットで8号帆布の市販されてる値段を色々見てたら、商社は全然好意的な卸の値段で、ネット上の10cm単位のカット売りされてる帆布の値段を見たら、もう、、、普通の人が材料買ってバッグ作ること思ったら値上げしたコゼバッグでも全然お手頃かも、しれません。
ということで。
コゼバッグも、諸々値上げしてますが”値上げしやがってこの野郎”ではなくて、どうぞ好意的な目で見てやってください。
帆布は、どんな小さなハギレでも捨てられない。
生地屋のおじさんにワタシは16年分の恩を返せないので、せめて、日暮里方面に足を向けて寝ないようにします。
by cosset-cosset
| 2024-11-22 05:43