腰が抜けるかとおもった。
2024年 01月 18日
コゼバッグはコロナ禍に入る前に、一人では到底捌ききれないほど大量に生地類を買い込んだのですが、よく使う色はぼちぼちと寂しくなってきたこの頃。
東京展示受注会を経て、年始からきていただくお客さんからの注文分でそろそろなくなりそうな生地をまとめて注文した今週。
忘れてたぜ、この背丈と殺人的な重さ。
届いたターポリンがあまりにも重かった。
気合い入れて持ったら最後。アトリエの段差が、まず、上がれない。
配達業者さんがサラッと運んできはったので油断してました。
こんなことならアトリエまで持って上がって貰えばよかった、と後悔するほど。
何メートルもターポリンを巻いたロールは、怪我をする。
5mはまだいいけど、10メートルの巻きは、持てない。
ターポリン屋さんも気遣って一本あたり最大10メートルにしてくれてるようですが、ワタシの老化をつくづく感じたさっき。
こんな重たいのを1500円で運んでくれる業者さんもすごい。
こんな重たいのを運送業者に託せるように綺麗にパッキングする仕入先さんも、すごい。
そして、パッキングされたのをバラして検品するだけでフウフウ言って、最後の巻紙を外すのを諦めたワタシは、しょぼい。。。
まめに運動して鍛えてると思っても、実践で”やばい”と思うほどの重さを感じるって、やばいなあ。コゼバッグを続ける自信を失う速度が加速されました。。。
と言うのが、1個目の実際に重さで腰を抜かしかけた話。
もう一つ。
同じく残量寂しくなってきた帆布の注文をかけると、仕入先さんが”帆布の取り扱いは在庫のみ”の発言。プラス、仕入れをよそに変えても大元の帆布の染工場が廃業したため、生地メーカーが他の染工場を当たっているものの今までと同じようにはできないかもしれないと言っている、という。。。
結構血圧が上がる話でした。
腰が抜けるというか、膝から崩れ落ちそうな話だった。。。
安心安定供給されるはずの国産帆布ですが、先行きは、もしかすると明るくないかもしれません。
コゼバッグは個人のお客さんがめっちゃたくさんオーダーしてくれても大丈夫な分くらいの在庫を各色持ってますが、色によってはコゼバッグでの在庫限り、もありますので、いつかコゼバッグで帆布のバッグを作りたい、と思ってる方は、あんまりのんびりしてられないかもしれません。のんびりしてると、選択肢が減ります。
結構微妙な感じのいい色が揃ったいい帆布だったのに、残念です。
そしてそして。
最初に、大量に買い込んだ分がある、と書きました。
そう。
”値上げ”が叫ばれ始めたのは、実は最近ではなくてコロナ前(もしかすると製造業の底辺ら辺だけかも)。じわじわじわじわ値上げFAXが届くので、あるタイミングでドーンと買い込んだワタシ。
そのおかげで、コゼバッグは今、世間で値上げ値上げ言われてるけど値上げしなくてもやってられますが、今仕入れてる生地はその時よりもっと値上げされた生地を買ってますから、前に買い込んだ分が寂しくなって新しく仕入れるものが増えてきたら、コゼバッグも値上げせざるを得ない日が来ると思います。それも、そんな遠い日ではないような気がしなくもありません。
ずっと続けるつもりの気持ちと裏腹に、作るのにかかるコストが上がり、腕は上がっているものの、作業にかかる実質的な工賃は値下がりする。体力は落ちる。
製造業の厳しさを身をもって体感する、けど、工夫のしどころが自営業の面白さなんだよな、と感じた今日の話。
そして、さっき届いた生地たちの支払い総額に腰が抜けそうになったワタシ。
足腰を、しっかり踏ん張れるように鍛えなあかんな、と。
by cosset-cosset
| 2024-01-18 14:06