早朝ランの拾い物。

3年近く、週３回１時間ほどの早朝ランニングをしています。

今の時期は出かける時も帰ってくる時も真っ暗なので、なるべく明るい道を通るようにしています。

明るい道を通って、街をぐるっと回って帰ってきます。。

ワタシは朝の始まりでランニングしてますが、街には夜の終わりの人がまあまあいて、特に河原町通へは最近は近づかなくなりました。

なぜか。

酔っ払いが怖いから。

怒りを200パーセント体から滲み出して地面にスマホを叩きつける人や、ヤングが殺気をあらわにして全力で鬼ごっこしてたり。（これはすぐにパトカー集結してましたが）。

なかなか朝からパンチ効き過ぎてることが多くて河原町からは遠ざかってますが、それでも明るいところを走らないと危ないので、街に近いところを走ってます。

すると、拾いものも多い。

この一年で財布や現金系は10万は超えてると思います。

小銭は届けずにお地蔵さんへ行きますが、警察に届けるのもまあ手間であり面倒。

だから、河原町からは遠ざかります。

が。

先日のこと。

御池通を走ってたら、前にふと小走りでワタシの前を走るビニール袋を足にはめためちゃくちゃ薄着のお姉さんが登場しました。

風が吹いたときに足のビニールがすぐに外れてしまって、あらわになったのは靴を履いてない足。

茶色のサラサラロングヘアのお姉さん。

30mくらい前を小走りで同じ方向へ走ってるので顔は見えません。

靴履いてないし、カバン持ってないし、上着もない。

服装は長袖Tシャツにペラペラのズボンで、嫌な予感しかしない。

ランニングのワタシとの差はどんどん縮まって、お姉さんに声かけるかすごく迷いながら近づいて行きました。

どうしよう。。。

と言うのも、後ろ姿だけを見ているワタシの脳内では”一晩かけてボーイフレンドにDVを受けて身一つで逃げてきたお姉さん”でしかない、と想像してました。

顔見て、ボッコボコに殴られて血だらけだったら、これはややこしいなあ、と。

でも、粉雪ちらつく早朝。掘っておけず抜くときに声をかけました。

”お姉さん、何かお手伝いできることはないですか？”と。

結果。

木屋町で飲んで、酔っ払って全部無くして、それも、地方から京都に来たばかりで家がわからなくなって、タクシーに乗ったけどお金ないのバレてわからないところで降ろされちゃって、とりあえずこっちかなと思って走ってるけど、寒いし暗くて方向わからないしよくわからない、とのこと。

お姉さんと同居してると言う彼女のマンションの近くまで送って行きました。

寒いし裸足で足痛いって言いながらも、酔っ払ってるから大丈夫かな、と。

ボッコボコに殴られて血だらけじゃなくてよかった、って心から思いました。

少しだけ、お姉さんが無くした一式の行方が気になったけど、早朝からそんなことの心配してる場合じゃなく、ワタシは腹ペコだったのでいつものペースで家に帰りました。

早朝の街にはドラマがあるけど、あんまり関わりたくない。

早く日の出時間が早くならないかな、と春が待ち遠しいこの頃です。

そして日曜日は3年ぶりの京都マラソン。

ワタシは、出場しません。

出場する皆さん、頑張ってくださいね。

辻さんへ。

いつものところで待ってて応援するから！雨でもワタシは行きますよ！ちゃんと走ってきてね。