まあ、その辺は適当に。とよく言われる話。
2022年 10月 20日
紙類を入れるケースを作らせてもらいました。
こういう”バッグ以外のコゼバッグの仕事”は基本かかった時間分と材料費でお値段が決まるのですが、書類を入れるくらいの大きさで、かつ、材料費はツギハギなのでほとんどかかっていない、となると、割とすごい時間をかけてああでもないこうでもない、と考えて作ってるのですが、そこまでお代をいただけるものでも、ありません。

だからこそ、お客さんの手元に届いた時にガッカリさせないように、”やっぱり適当とか言わなきゃよかった”とか内心思ったりしないように、できれば期待した以上の仕上がりで持って”お!こう来たか!”と、いい意味で期待を裏切りたい。
色は、”まあ適当に任せます。ツギハギで適当に。”と。
力を抜いた適当、ではなく適度な感じの意味の適当が妥当と思われるこの場合の適当。
非常に難しい。
一応予めNGカラーは伺うものの、それでも適当って、難しいんです。
だから、サイズを決めるのにまあまあな時間をかけ、それ以上に、ツギハギを作るのに時間をかけ。

けれど、仕事というのは、ないよりかはあった方が良く、かつ”好きに作っていいよ(適当という言葉をいい意味に置き換えると、こうなると思う)”と言ってもらえる仕事というのは、ものすごく楽しかったりします。

と思えば思うほど、いろいろなジレンマで作業が滞るんですよね。
でも、仕事って、多分、そういうものだと思います。
by cosset-cosset
| 2022-10-20 05:40