少しずつの進化を。
2021年 12月 16日
今年も残り半月となりました。
ずっと”表のポケットにファスナーをつけてみたい”と思っていたのですが、なかなかやらせてくれそうなお客さんに会えず(という表現が正しいのかはわかりませんが、お客さんの雰囲気やキャパシティ、ファスナーの要不要(ワタシ個人的には要らない、というのが自分の残念ポイントです)があるので、提案できそうな人、それを必要としていそうな人、というのを常に探していたりします)、このお客さんが来てくれた時は”ヨシキタ!”と思ったのです。
現代的とは思えないパソコンサイズに合わせた大きさのバッグ内側背面に面ファスナー付きのポーチをつけられるように支給品である面ファスナーを預かったのですが、ストレッチタイプの”面ファスナー生地”だったので、バッグの後ろ見頃全面に貼って、巨大パソコンのクッションも兼ねています。(といえば聞こえがいいのですが、正直いうと面ファスナー生地があまりにも扱いづらくて切り貼り不可能と判断し、なるべく面ファスナー生地の端の処理をしなくていいようにこういう加工になった、次第なのです)
時間の速さにびっくりするしかないくらい、びっくりとしています。
新しいバッグを出すこともなく、日々淡々と、日々コツコツと、お客さんからの注文のバッグを作る日々。
積み重ねた時間分、お客さんに提案できることも増えてきたな、と思っているのが今年の主な振り返りポイントです。
色々と入れるものが細かいので、ちょっとやってみたかったファスナーをご提案。
ファスナーをポケット全面に持ってくることは簡単ですが、コゼバッグのポケットは7:3くらいで仕切られてるのがデフォルト。
今回は右左の配分は反対ですが、
7:3の3の方にはU字ロックを。
ポケットの中に見えてる”ブルー”はお客さん支給の面ファスナー。
バッグの口部分に幅狭めのオスをつけておけば、U字の間を面で止めることができます。
この面ファスナーがなかなかな曲者で、
水筒にも居場所を作ってやればバッグの中で横倒しになることもないでしょう。
ということで。
本来なら巨大コンピュータを入れるサイズで、かつ、バッグの口はペロンじゃなくてファスナーで、そして、面ファスナー生地を使って欲しい、という依頼だけだったのをこれだけ膨らませてお納めしたバッグ。
メールオーダーとかもいいけれど、”こういう風に使ってる”とか、お客さん持ち込みの生地のこととか、ワタシの方からも”この人にはこういう提案をしても大丈夫かも”みたいなこととかは、やっぱり会って話してみないとわからないわけで。
なかなかコロナ禍が続いている昨今ですが、コゼバッグが今年も無事に年の瀬を迎えられそうなのは、ずっとコゼバッグを気にかけてくださってるお客さんとちょっとずつオンラインショップを覗いてお買い上げいただいているお客さんとわざわざアトリエまで足を運んでくださっているお客さんのおかげ、でしかありません。
by cosset-cosset
| 2021-12-16 05:33