３割マシ、で。

ポーチを作らせてもらいました。

オーダーで。

なかなか、オーダーでポーチは難しい。

そもそも、ポーチのコンセプトは”ハギレの再生”です。

バッグを作ると、どうしても、本当に何をどうしても発生するハギレをツギハギして布にしてお買い求めいただきやすいお値段に合うポーチに仕立てる、というものです。

ハギレのツギハギは偶然の産物です。

お客さんの希望の色味をお伺いして。

そして、今回はそれをwideタイプの３割マシくらいの大きさで、というもの。実は、他のバッグを作るより難しかったりします。

何より、オーダーなのに”ツギハギ”する時点で”偶然の産物の偶然を必然的に生み出すのですから。

恥を捨てて正直にいうと、実は同じ大きさで二つ作りました。

１個目は明るい色ばかりが見える部分にきてしまい、なんとなーく、お客さんの雰囲気に合わないものになってしまいました。

偶然の必然に失敗した次第。

ツギハギする前は、そのお客さんに似合う色を選んだのに、つなぎ合わせて組み立てたら、思ってたのと全然違う雰囲気に仕上がりました。

見えて欲しい色は、完全に、見えない部分に集中し、挿し色ばかりが前面で主張してしまいました。

だから、１個目の失敗を踏まえ、かなり抑えめに（言葉変えれば遊び心少なめに）作った２個目。

なかなかツギハギのオーダーは難しい、とつくづく感じたポーチのオーダー。

ただ、３割マシの大きさは、これはなかなかいい大きさかもしれないな、と思ったのでした。