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出し惜しみしない。

シンプルなトート型メッセンジャーSサイズを作らせてもらいました。
オプションとして、底角の補強とペロン。
他、細々したものは、なし。
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よく、”オーダーだから”とか”せっかくだから”と色々付けたくなる気持ちはすごくわかるけれど、コゼバッグはやっぱりシンプルがいいんじゃないかな?と思います。
なぜなら、すごくよく持つ。
この場合の”持つ”は”長持ちする”という意味です。
3年5年なんて当たり前で、10年は使ってもらえる前提で作っています。
最近は12年もの(!驚く頃に東京時代にオーダーしていただいたバッグです)を修理で預かっています。
出し惜しみしない。_e0149587_09175679.jpeg
長く使っていただいている間に、生活が変わる可能性が十分にあります。
生活が変わるということは、持ち物も変わります。
持ち物の量も変わります。
生活が変わっても、変わらずに使ってもらいたい。
そう思って作っているので、細かくポケットを仕切ってしまったり〇〇専用としてぴったりサイズのポケットを作ってしまったりすると、変化の時に対応が難しくなります。
例えば、携帯電話がそうです。10年前に主流だったガラケー。当時サイズは縮小化が進んでました。が、今ガラケーは絶滅危惧種というか絶滅推進化の真っ最中。そして登場したスマホは、まさかの巨大化が進んでいます。
(もちろん、生活が変わっても変わらず持ち続けるモノもあるでしょう)
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時代は変わります。
人も変わります。
生活も。
だから、何にでも対応できるように道具はシンプルがいい、とコゼバッグは考えます。
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シンプルな自転車用バッグ。
シンプルなので、簡単と思われがちです。
でも、材料を揃え、裁断し、折り目をつけ、縫製する。
どんなバッグでも、手順は抜かりなく。
自分にとっては毎日の仕事の一つでも、そのバッグを持ってくださるお客様にとっては大切なバッグです。
力の出し惜しみはせず、邪念なく。常に真っ直ぐな気持ちで、そしてワタシにとっても初めての一つを作るような気持ちで作らせてもらっています。
出し惜しみしない。_e0149587_09173801.jpeg


余談ですが、なんでも、最初の一つというのは非常にうまく行くものです。

論理的に説明できると思うのですが、単純な話、すごく気合が入って緊張状態で挑むから集中力が違うだけだと思います。

うちのトイレの床のタイルはワタシが貼りました。

大工さんから道具を借りて、トイレの床に這いつくばって。

それは、すごーくうまくいきました。

今みたいになんでもyoutubeで調べられる時代じゃなかった(と思う)から、大工さんの教えてくれる”コツ”を必死に見聞きした結果だと思います。

もしうちにもう一つトイレがあって、それをもう一度自分でタイルを貼ることになったら、きっと一つ目のようにうまくはいかないんじゃないかな?と思います。もちろん一つ目の失敗を経験に段取りは良くなるけど、緊張感は薄れて、そういう時は、”やっぱり最初の方が良かったな”となるわけで。


モノを作るって、難しいです。

モノを作って売るのは、もっと難しいです。

消費することに目を向けがちな今の世の中で、消費されない長く使い続けられるモノで生計を立てるのは、もっともっと難しいです。

でも、その中で、コゼバッグを作り続けられる喜びは、一つ一つの作業の中に生まれています。

いつも作った後に思います。

作らせてくれてありがとうございます、と。



by cosset-cosset | 2021-02-18 05:45