2Wayという選択。
2020年 06月 29日
個人的には”便利グッズ”とか”一つで二つの使い方ができてお得”とかの謳い文句は得意ではありません。
でも、全然いいネーミングが思い浮かばなかったのです。
それも、12年もの長い間。
だって二通りの使い勝手が一つのバッグに詰め込まれてるから。
上の写真のグリーンのフラップ、実は取り外しができます。
ショルダーベルトをぎゅっと絞れば雨は大丈夫。
雨予報ならフラップ付きで、晴れ予報ならトート型で。
自転車の時はフラップ付きで、電車や自動車の際はトート型で。
オーダーなら、フラップとトートの表生地を変えても面白いと思います。
この2Wayの言われについては12年前にコゼバッグの唯一の海外取扱店であったドイツのケイリンベルリンというお店とのやり取りに遡るのですが、それについてはウェブサイトの方の商品説明で詳しく書いてますので、そちらをどうぞ。
12年もどうして商品化しなかったのか?と言われると、なんとも言えないのです。
お客さんと話してるうちに”このお客さんにはメッセンジャーバッグもトートもどちらも必要そうだ”となれば紹介して作らせてもらってたモデルなのですが、なかなかこういう便利グッズ的なものの売り出し方が難しく、結局2020年まで寝かせてた次第です。
ただ、アレです。

出し惜しみするのはよくないな、と。
というのも、ようやくコゼバッグのオンラインショップが動き出しました。
(潰れる前のカライドサイクルに”もうちょっと真面目にオンラインショップを運営せよ”と言われたのが結構ショックだったのです。ようやく、時期が来たようです)
なかなか商品数が揃わず、それでもコロナ禍のこういう機会に、ぜひ今まで京都のコゼバッグまで行く機会のなかった方々にも手に取っていただけるようなバッグを揃えたい、そして”選べる”という楽しみの中から自分なりの使い勝手や使う場面を想定してもらいたい、と思って定番商品として3パターンを用意しました。
それがいいかどうかはわかりませんが、一人で、遠くのお客様と、今できる最善のことと、出し惜しみしないモノヅクリを作り手として提供できる場にするために、すごく考えたオンラインショップのこの定番商品、のための2Wayメッセンジャーバッグ。
すごくいいバッグなのに、このよさを客観視して伝える術を持ち合わさないことを痛感するのがオンラインショップの運営の難しさ。
商品を仕入れて販売するわけじゃないので、自分で作って自分でセールスです。
セールス文句が難しい。
まだまだ商品も少ないのでアレですが、ボチボチと品切れになったりするので、せっせと作って掲載しようと思います。
そういう管理作業が向いてないので、今まではビーパル系別注モデルを小学館のサイトで、ユナイテッドアローズの別注モデルをUAサイトで販売した過去がありますが、見えてない向こう側で手に取ってくれたお客様を何年か後に見かけたり、もう一個欲しいと言ってお会いする機会があると、”機会”としてのオンラインショップへの魅力はあるでしょうし、何よりワタシ自身、某通販サイトに非常にお世話になってるので、コゼバッグもいよいよ変革の時がきた、と言えるでしょう。
時々覗いてやってもらえると、嬉しいです。
もちろん、オンラインショップを覗いた後に、アトリエにきていただけるとなおさら嬉しいです。
by cosset-cosset
| 2020-06-29 05:37
| バッグのこと