杖ホルダー
2019年 11月 15日
数年前に作らせてもらった杖ホルダー。
こう言っては失礼かもしれませんが、正直開眼した仕事でした。
というのも、歩くのは杖がないと難しいけれど自転車はスイスイ走れるので、自転車と杖はセット。でも、ママチャリに傘を差すようなああいうのでは不安定で、なんとか装着できるアイテムを、という自転車と杖を持ってきてもらっての作業でした。
最初は”自転車には乗れるけれど、歩くのが難しい?どういうこと?”と思ったのですが、お話しするうちに、なるほど、こういう仕様なら安心安全便利なのか!と理解した次第です。
そして時を経て。
自転車を乗り換えたので、新しい自転車に装着できるようカスタム依頼。
新しいのを作るより、以前のものに手を加えてマジックテープの位置や長さ、バックルの位置を変えるだけで再利用できそうなので、よりお値段を抑える仕様です。
そして昔自分が作ったのを再びいじる日が来るとは。
前はハンドルからステム、ヘッドチューブ、フォークにかけて杖を立てて装着できるようにした記憶が。
つまり縦に装着。
ですが、新車は特殊で、
とにかく、横棒に沿わせて装着です。
そして第二は杖の取り出しやすさ。
実際使う人がそこにいてくれるおかげで”あーでもないこーでもない”と付けたり外したり。取り外しをシュミレーションして。
お値段は、今回は材料は旧品からの移行品ばかりだったので、かかった時間給のみ。
誂えだから高かろう、というのは色々な事情がある場合で、こういう突貫工事的な作業は大好きです。それに目に見えて完成するので嬉しい。お客さんの反応も目の前にあるのでさらに嬉しい。
本当は、こういう突貫工事的な仕事をじゃんじゃん受けたいのです。(そういう依頼がじゃんじゃんあるかは置いといて。)
アトリエ兼店舗を設けて、っていう野心はそれなりにあって、近所のあのバッグ屋を乗っ取って店を出そうかとずっと企んでましたが、つい先日潰えました。。。ちょっととほほな気分です。
今はインターネットが普及したので、杖ホルダーのようなものはもしかしたら手軽に買えるかもしれません。でも、ぴったり装着できなかったり、ちょっとした使い勝手の悪さによるストレスの積み重ねを思うと、予約→アトリエ訪問は手間がかかりますが、パッと一瞬で合うものが出来上がります。
極小アトリエですが、突貫工事的な作業は喜んで!
by cosset-cosset
| 2019-11-15 05:21