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長いおつきあい。

今日明日という短い時間では出せない”色”があります。
今夏お客さんから預かったバッグ。
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そこ角に穴が空いたから直して欲しい、とのこと。
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確かに。
コゼバッグがまだ東京で営業していた頃、はるばる兵庫県より青春18切符でオーダーしに来てくれた、らしい。そう言われるとそんな記憶がある様な、でも不確かなのは確か。覚えてなくてごめんなさい。

コゼバッグが東京にいたのは2009年のたった一年間だけ。2009年の1月11日に谷中ではじめました。そしてその年が明けてすぐに引っ越したので、始めた翌年である2010年1月11日には京都にいましたから、”東京でのバッグ”ということは10年も使ってくれてることになります。
10年、色々とあったそうです。
国内外問わず、治安の良し悪しも問わず、いろんな所へこのバッグと共に出かけ、処分することは到底できない。修理でもう一度使いたい、とのこと。
嬉しい。
10年の使用感は底角の穴だけではなく、
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このポケットのなんともいえないアセ感。外ポケットの内側を見ると本来の色がありますが、外側の褪せた感じは、絶対に人工的なダメージ加工では出せない”深み”があります。

それを残しつつ、
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角に彩色を。
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インナーには明るさを。
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お客さんに馴染みまくった”取手”や”ショルダーベルト”はそのまま再利用。くったり柔らかく育てるのにも時間がかかります。新品にするのは簡単だけれど、育てるのは”時間”がかかりますから。

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お預かりした1ヶ月ちょっとの間に、オーダーした時には学生だった彼もお父さんになりました。
預かる時には生まれる不安の話を、お渡しする時には誕生の感動とこれからの楽しみの話を。10年前にはどんな話をしたのか覚えてないですが、10年後に再び来てくれたなら、修理で預かった1ヶ月の間に家族が増えたことは絶対に覚えてます。

単にバッグを売買するだけじゃなくて、そこにある時間もバッグと一緒に。
長いおつきあい、本当にありがとう。



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by cosset-cosset | 2018-09-20 04:57