共色。
2018年 06月 07日
コゼバッグのバッグはオーダーで一つずつ作ります。
オーダーというと敷居が高いですが、形も大きさも全部自分で決める完全なフルオーダーというよりはパーツ毎に配色を変えたり生地を選んだり、糸色を選んだり、ポケットの大きさを選んだり、というセミオーダーに近い(でもかなり自由度の高い)オーダー形式です。
アウターに使う生地を帆布にするのかコーデュラにするのか、それともパーツ毎に両方使っちゃうのか、などなど生地選び色選びは無限なのでとても楽しい場面です。
同じように、糸も50色くらい用意しています。
みなさん、糸は独立した色か似たような感じになる色か選ばれるのですが、時々、”各パーツと同じ色で”と指定されます。
この、”同じ色”が難しい。
生地メーカーと糸メーカーが同じではないので、全く同じ色はなく、さらに糸はメーカーの出してる色を全部コゼバッグで扱うことは到底無理なのである程度選んでいます。(それもコゼバッグが始まって半年くらいの間にメーカーの出す糸色見本からお客さんの選んだ色、というなんとも言えないマーケティングの結果です)
そして、10年前にワタシの作ったパターンでは(これに関しては10年前であろうと今であろうと同じですが)、パーツ毎に糸色を変える事を念頭に置いてなかったので、なかなか糸色をそれぞれ変える、というのは難しいのです。
コゼバッグのトート型メッセンジャー SサイズとMサイズの間のサイズ
この辺を見ていただくとわかりますが、生地に似た色でボディのA面、B面 ポケット、ベルトを縫っています。
なかなか市販のバッグではここまではやらないだろうなと。
有名なアパレル系バッグブランドを営む友人と昔”バッグ作るときに糸を変えるのんて、なんであんなに面倒臭いんやろうな”とカバン屋あるあるを笑いあった記憶がありますが、正直面倒臭い。別に全然大した手間じゃないのに糸を変えるあの面倒くささって何なんでしょうね。
”共色で”のオーダーは手の覚えた手順通り作れないとか、逆に手順通りじゃないから作る手順をきちんと段取りよく作らないと無駄な手間ばかり増えるとか全く油断ならないのですが、だからこそ、地味に美しく仕上がったときはガッツポーズです。
コゼバッグはあっさりした普段使いの自転車用バッグです。
肩肘張らず使えるよう、そしてバッグだけが大げさにならないよう、使う人らしさが出るようなシンプルなデザインです。
シンプルだからこそいいこともあるし、メーカーとしてどうかと思うこともある。
でも、使うのはオーダーしたお客さん。
作る人間はお客さんに喜んでガンガン使ってもらえることに全力を注ぐべし。
ガレージブランドとは言え一人でメーカー維持するのはなかなか厳しい昨今ですが、お客さんのために手間は惜しまない。それがコゼバッグの根底にあるポリシーです。
オーダーというと敷居が高いですが、形も大きさも全部自分で決める完全なフルオーダーというよりはパーツ毎に配色を変えたり生地を選んだり、糸色を選んだり、ポケットの大きさを選んだり、というセミオーダーに近い(でもかなり自由度の高い)オーダー形式です。
アウターに使う生地を帆布にするのかコーデュラにするのか、それともパーツ毎に両方使っちゃうのか、などなど生地選び色選びは無限なのでとても楽しい場面です。
同じように、糸も50色くらい用意しています。
みなさん、糸は独立した色か似たような感じになる色か選ばれるのですが、時々、”各パーツと同じ色で”と指定されます。
この、”同じ色”が難しい。
生地メーカーと糸メーカーが同じではないので、全く同じ色はなく、さらに糸はメーカーの出してる色を全部コゼバッグで扱うことは到底無理なのである程度選んでいます。(それもコゼバッグが始まって半年くらいの間にメーカーの出す糸色見本からお客さんの選んだ色、というなんとも言えないマーケティングの結果です)
そして、10年前にワタシの作ったパターンでは(これに関しては10年前であろうと今であろうと同じですが)、パーツ毎に糸色を変える事を念頭に置いてなかったので、なかなか糸色をそれぞれ変える、というのは難しいのです。
有名なアパレル系バッグブランドを営む友人と昔”バッグ作るときに糸を変えるのんて、なんであんなに面倒臭いんやろうな”とカバン屋あるあるを笑いあった記憶がありますが、正直面倒臭い。別に全然大した手間じゃないのに糸を変えるあの面倒くささって何なんでしょうね。
”共色で”のオーダーは手の覚えた手順通り作れないとか、逆に手順通りじゃないから作る手順をきちんと段取りよく作らないと無駄な手間ばかり増えるとか全く油断ならないのですが、だからこそ、地味に美しく仕上がったときはガッツポーズです。
コゼバッグはあっさりした普段使いの自転車用バッグです。
肩肘張らず使えるよう、そしてバッグだけが大げさにならないよう、使う人らしさが出るようなシンプルなデザインです。
シンプルだからこそいいこともあるし、メーカーとしてどうかと思うこともある。
でも、使うのはオーダーしたお客さん。
作る人間はお客さんに喜んでガンガン使ってもらえることに全力を注ぐべし。
ガレージブランドとは言え一人でメーカー維持するのはなかなか厳しい昨今ですが、お客さんのために手間は惜しまない。それがコゼバッグの根底にあるポリシーです。
by cosset-cosset
| 2018-06-07 05:11