メッセンジャーの。
2017年 12月 21日
京都でメッセンジャーを見つけるのは鴨川でオオサンショウウオを見つけるのより難しいと思っているのですが(要するに絶滅危惧種より絶滅に近い)多分東京でも右を見ても左を見てもメッセンジャーがいた頃に比べ、随分と見かけることが少なくなったと思います。
コゼバッグはもともとワタシがメッセンジャーだった頃に使いやすかった部分を日常的に使いやすいようにアレンジしたバッグが始まりのバッグ屋です。
ガチでメッセンジャーのために作ってるバッグではないのです。
オーバースペックを常日頃一般的に使うのはtoo muchなので、ワタシがいい感じにスペックダウンしています。
例えば、軽さを重視してターポリンは薄手のものを使ったり、ベルトも肩に馴染むようカッチカチのベルトではなく柔らかいものを二重にして肩への負担を軽減するようにしています。外側も使いやすい帆布だったり、コーデュラでも洋服へのダメージとバッグのスペックを天秤にかけ真ん中くらいにくるような厚みと強さのコーデュラを使っています。
オーバースペックではなく普通の人が普通に使える、でも要所要所で本気が入ってるようなシンプルであっさりした感じのバッグ屋だと思っています。
ガチでメッセンジャーをする人用には作っていないと書いたばかりですが、今現在日本にたった一人だけ、コゼバッグを背負って走ってくれているメッセンジャーがいます。
それも聞いたら10年をはるかに超える化石級。
そんなメッセンジャーが使い込んだメッセンジャーバッグが修理で返ってきました。
軽くしたいと敢えてコゼバッグ通常ラインナップのターポリンを使い、それでも通常業務がしやすいようにちょっとアレンジしたのは3~4年前。
風雨に耐えたバッグは凄まじい。 一度折れ癖がつくとそこに負担がかかるので割れやすくなりますが、こういうのも込みのオーダー。
ちょっと前に北海道からのお客さんが”7年ぶりです”とやってきてくれてオーダーをいただいた際に聞いた話では、北海道の寒さでターポリンの劣化が早いらしい。なので7年前のコゼバッグはもう使えない、とのこと。
ワタシは9年もののコゼバッグが手元にありますが、まだまだ現役。毎日犬の散歩で使っています。
多分、環境によっても使い方によっても素材の寿命は変わってきます。
カッチカチの縫うのも大変なショルダーベルトを利用してもバックルとの摩擦を毎日何十回と繰り返すとこの有様。
アウターのコーデュラだけはコゼバッグで唯一保持しているゴツ目のコーデュラを採用。
で、日本で一人だけコゼバッグを背負ってくれてるメッセンジャーに”ターポリン、ゴツいの取り寄せようか?”とお伺いを立てると、”修理できるから薄いのでOK"と返事が。(ごついバッグは他にもあるけれど、なるべく体の負担を考えて軽くするのもコゼバッグを選んでくれた理由だと最初のオーダーの時に聞いたように思います。)
修理といってもいろんな修理があってベルトやインナーのように交換の効く部分の修理は修理できますが、アウターの素材自体の劣化やもうどうしようもないくらいに痛んだバッグはもう残念ですが、寿命です。
補強を盛り込んだオーバースペックなバッグも作れますが多分それはコゼバッグの仕事じゃない。
ちょっとした普段の心がけで長持ちする方法はいくらでもありますが、やっぱり道具ですから使ってなんぼ。革などと違って永遠に使えるとかいくらでも修理ができるものでもありません。
でも、さっきのバッグが各パーツお色直しをしてなんとか再びメッセンジャー業務に耐えられるよう復活したように、ちょっとした修理はできますし、そういうカバン屋でありたいと思っています。
そして使い勝手や好みに合わせて素材を選べたりあーだこーだと考える時間を楽しんでもらえるのがコゼバッグのいいところであり、対面販売にこだわる理由の一つでもあります。
メッセンジャーが少しでも長くメッセンジャーであってほしい。
そんな気持ちを込めて修理しました。
コゼバッグはもともとワタシがメッセンジャーだった頃に使いやすかった部分を日常的に使いやすいようにアレンジしたバッグが始まりのバッグ屋です。
ガチでメッセンジャーのために作ってるバッグではないのです。
オーバースペックを常日頃一般的に使うのはtoo muchなので、ワタシがいい感じにスペックダウンしています。
例えば、軽さを重視してターポリンは薄手のものを使ったり、ベルトも肩に馴染むようカッチカチのベルトではなく柔らかいものを二重にして肩への負担を軽減するようにしています。外側も使いやすい帆布だったり、コーデュラでも洋服へのダメージとバッグのスペックを天秤にかけ真ん中くらいにくるような厚みと強さのコーデュラを使っています。
オーバースペックではなく普通の人が普通に使える、でも要所要所で本気が入ってるようなシンプルであっさりした感じのバッグ屋だと思っています。
ガチでメッセンジャーをする人用には作っていないと書いたばかりですが、今現在日本にたった一人だけ、コゼバッグを背負って走ってくれているメッセンジャーがいます。
それも聞いたら10年をはるかに超える化石級。
そんなメッセンジャーが使い込んだメッセンジャーバッグが修理で返ってきました。
軽くしたいと敢えてコゼバッグ通常ラインナップのターポリンを使い、それでも通常業務がしやすいようにちょっとアレンジしたのは3~4年前。
ちょっと前に北海道からのお客さんが”7年ぶりです”とやってきてくれてオーダーをいただいた際に聞いた話では、北海道の寒さでターポリンの劣化が早いらしい。なので7年前のコゼバッグはもう使えない、とのこと。
ワタシは9年もののコゼバッグが手元にありますが、まだまだ現役。毎日犬の散歩で使っています。
多分、環境によっても使い方によっても素材の寿命は変わってきます。
アウターのコーデュラだけはコゼバッグで唯一保持しているゴツ目のコーデュラを採用。
で、日本で一人だけコゼバッグを背負ってくれてるメッセンジャーに”ターポリン、ゴツいの取り寄せようか?”とお伺いを立てると、”修理できるから薄いのでOK"と返事が。(ごついバッグは他にもあるけれど、なるべく体の負担を考えて軽くするのもコゼバッグを選んでくれた理由だと最初のオーダーの時に聞いたように思います。)
修理といってもいろんな修理があってベルトやインナーのように交換の効く部分の修理は修理できますが、アウターの素材自体の劣化やもうどうしようもないくらいに痛んだバッグはもう残念ですが、寿命です。
補強を盛り込んだオーバースペックなバッグも作れますが多分それはコゼバッグの仕事じゃない。
ちょっとした普段の心がけで長持ちする方法はいくらでもありますが、やっぱり道具ですから使ってなんぼ。革などと違って永遠に使えるとかいくらでも修理ができるものでもありません。
そして使い勝手や好みに合わせて素材を選べたりあーだこーだと考える時間を楽しんでもらえるのがコゼバッグのいいところであり、対面販売にこだわる理由の一つでもあります。
メッセンジャーが少しでも長くメッセンジャーであってほしい。
そんな気持ちを込めて修理しました。
by cosset-cosset
| 2017-12-21 05:02