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by cosset-cosset
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当たり前。

昨日、友達の実家へ遊びに行った帰り際、友達の母ちゃんがご近所さんに”この子にとってはコレしかないんだから、これが当たり前なのよ”と自転車移動について説明していたけれど、確かにその通り。
当たり前。_e0149587_06100197.jpg
滅多に自動車には乗らない。(だって自動車ないからね。)
バスも数ヶ月に一度。
電車、新幹線も数ヶ月に一度。
移動は徒歩、だっこ、自転車。
ちょっと遠くは自転車。
自転車で移動した最長距離およそ30km。
親が後ろへ乗せて移動できる距離ならどこへでも。


時々、親がコントロールする”子供にとっての限られた情報”が正しいのかすごく迷う時があります。
うちにはテレビがない。
玄関の上がり框がない。
スマートフォンもない。
ドアもない。(うちにあるのは引き戸だけ)

たぶん、よそで当たり前にあるものがない事が当たり前になってるけれど、その事実を知った時の子供の衝撃はどんな感じなんだろう、と思う時があります。
”なんてうちは貧乏なんだ!”と嘆かれないように必死で仕事してやりくりしてるわけですが、やっぱりスマートフォンを持つようなゆとりのお金は出せないし、自動車なんて贅沢品は不必要。上がり框のある、ペアガラスで床暖付き、隙間風なんて絶対吹かないバリアフリーでスマートなお家に引っ越す可能性はゼロに等しい。
書いてるだけでなんだか悲しくなっちゃうな。
でも逆にいい事もたくさんあるような気がする。
昔、市内から小さい子を連れて美山に引っ越していった知人が言ってました。
自分は昔ボーイスカウトをしててキャンプが好きだった。子供にも毎日キャンプみたいな暮らしをさせてやりたい、と。
確かに美山で家賃5000円の平屋、外トイレ風呂なしというのは毎日キャンプだなと思って一度泊まりに行ったけれど、確かに何が出てもおかしくないキャンプみたいな雰囲気の暮らしだった。

当たり前、というのは日々の暮らしが作り出すものであって、もちろんその主たる目線は自分であって、その物差し加減というのは他人に測られるものではない、というのがその知人から学んだ事だけれど、子供を持つようになってますますそう思うようになりました。
当たり前。_e0149587_06101378.jpg
でも、子供にとっての情報をコントロールする権限がどこまで親に許されているんだろうと思ったりもします。
ええ、悩みどころ満載な親3年目です。








by cosset-cosset | 2015-11-28 06:33