今日の本。
2012年 05月 29日
『牛を屠る』
佐川光晴 著
解放出版社
1500円+税
先週、図書館で借りてきて、その日に”本を読んでいる場合じゃないんだ!”と自分に言い聞かせながらも、その日に読み切った本です。
著者の佐藤さんが2001年まで実際に勤めていた大宮市営と畜場での話です。なかなかオモテの話にならない屠畜の事が書かれています。今はオートメーション化されているらしい屠畜ですが、佐藤さんはナイフをもって職人的に牛や豚を捌いていたようです。屠畜にかかわる事の明るい事も明るくない事も書かれていて、ずんずんと読む事のできる一冊です。
きれいにトレイに入ってスーパーの陳列棚に並ぶ”お肉”が実際に生きていた牛や豚、にわとりであった事を当然わかっているにもかかわらず、生き物からお肉に変わるその過程は実にタブーです。目を背けちゃいけないんだけれど、なかなかオープンにもされません。
この『牛を屠る』は「向こう岸からの世界史」というシリーズの一冊だそうです。
他にどんな本があるのか、次に図書館に行った時に調べてみようと思います。
明日30日はコゼバッグは定休日です。
by cosset-cosset
| 2012-05-29 15:34