今日の本。
2012年 09月 14日
『ぼくの鳥の巣コレクション』
鈴木まもる 絵文
岩崎書店
2,000円+税
最初、子供向けの本かなと思って図書館から借りてきた本ですが、中身があまりにもすばらしく衝撃的で、ツレにねだって買ってもらった本です。
この鈴木まもる先生は画家、絵本作家なのですが、鳥の巣に魅せられ、鳥の巣を集めてらっしゃる方です。
ただのコレクション集かとおもいきや、かなり細かな鳥の巣の絵と、先生自身がなぜ鳥の巣に魅了されたのかなどエッセイ的な要素の強い本です。
「要するに、自分の好きなことは、自分にしかわからないということ、他人や学校から与えられる物ではなく、多少世の中の流れからはずれても、自分を信じてやり続けることでわかることなのだ。それが結果的に、自分とはなんぞやという、自己を発見することにつながるのではないのだろうか。」
かみなりが頭に落ちたような衝撃を受けました。(受けませんか?)
恥ずかしい話、なんで自分は自転車で峠を登りに行って、得体の知れないものを拾ったり触ったりしてしまうのか、自分で自分がよく分からない時が多々あったのですが、ずばりと答えがこの本に書いてあって、目の前をモヤモヤと漂う霞がパアッと晴れたのでした。
まあ、そんな自分探し的な事は置いておいて、十分に鳥の巣についての観察がなされ、ただ鳥の巣を上手に図説してくれていて、見ているだけでココロがあたたかくなる一冊です。
コゼバッグ、明日は定休日です。
by cosset-cosset
| 2012-09-14 17:04